ある文系の思議録

公共政策大学院→国家公務員3年目です。

優先順位の付け方

こんにちは

 

 

今回は危機にどう対処するかについて考えていきたいと思います。というのも今回のコロナ騒動で、様々な問題が浮上してきていると思いますが、これらの問題は、コロナだから間に見える形として認識されているわけで、コロナ前から潜在的な課題であったものがほとんどだと思うからです。

 

例えば、私が現在所属している大学ではオンラインの授業を行っていますが、オンライン授業を受ける環境が整っていない生徒に対してどう支援をするのかということが問題になっていました。一見、コロナ以後の問題であるように思えますが、コロナ以前から大学では一部の授業で完全オンラインの授業が行われていました。十分なインターネット環境が整っていない生徒はその時にも当然いたわけで、その人たちに対しての支援はしなくても良いものだったのでしょうか。

 

このことから、問題が問題として認識されるのはある程度の規模が必要だということが言えると思います。

たしかに規模の小さい問題にリソースを振り分けるよりは、規模の大きな問題に重点的に取り組む方が効率は良いでしょう。

しかし、今回の騒動のように小さな問題だと思って放置していたものが、実は重大な問題になりうる場合もあります。

 

そこで、大切になってくることは時間軸です。いま、現在の視点だけで考えていては、今回のような問題をまた繰り返すこととなるでしょう。しかし、長期的な視点で考えることができれば、一見重大そうな問題に見えるがそうではない問題に気付くことができる可能性は高まっていくでしょう。

 

桜を見る会の追及をいつまでも続けていたことが問題となっていました。たしかに国民の税金の使い道という観点では大切な問題であると思いますが、この問題をいくら追求したとしても行きつく先は総理の辞職くらいです。そこにリソースを振り分けるのはあまり賢いやり方とは言えないのではないでしょうか。

 

主題とは少しずれますが、危機に瀕するときの考え方というよりは、危機を事前に回避することが最も大切です。それでも、未来を完全に予測することなんてできませんから、いざ、危機に直面した時には、どのような順番で物事を処理するかという優先順位をつけておくのは大切だと思います。

 

平時に問題の目を摘み取っておくことが何よりも大切なのでしょう。

 

 

ちなみにこの文章は深夜3時にアイスを食べながら書きました。

 

それでは