ある文系の思議録

公共政策大学院→国家公務員3年目です。

『仕事は楽しいかね?』感想

はじめに

 

こんにちは!

 

今回から私が読んだ本の要約や感想をブログに書こうと思います。

 

このような書評的なものを書こうと思った理由は大きく二つあります。

 

一つは読んだ本の内容を忘れないようにするためです。これまで色々な本を読んできましたが、そのなかでどれくらいの本が自分のためになっているかと言われると、あまりないように思います。また、自分のためになる以前に、内容すらあまり覚えていない本も多数あるので、ブログに書くことによって再度内容の復習ができればと思いました。

 

二つ目は文章によって何かを相手に伝える練習です。これまで文章を書くこと自体はそれなりにしてきたつもりです。ただ、今まで書いてきたものは自分の日記であったり個人的なメモであったりと、自分が理解できれば良いものがほとんどでした。しかし、文章によって伝える力を鍛える必要があると思っています。鍛える手段としては、自分の知識や経験を外に出すだけでなく、そもそも外にあるものをどのように伝えるのかということもやっておくと良いかなと思ったためです。

 

前置きが長くなりましたが、ここから本題です。

 

 

今回はデイル・ドーテン著の『仕事は楽しいかね?』について書こうと思います。

 

仕事は楽しいかね? (きこ書房)

仕事は楽しいかね? (きこ書房)

 

 

 

※要約及び感想は個人的なものです。入試問題のようにきちんと要旨を拾ってまとめるというよりは、自分が大切だと思ったことや考えたことをまとめたり書いたりするつもりです。なので、客観的というよりは主観の強いものになると思います。ご了承ください。

 

 

ポイント

 

試すことが大事

成功に秘訣があるのならば、すべての人は成功している。

様々なことを何回も試して、まぐれ当たりするのが「成功」である。

 

 

 

感想

 

内容はビジネス書ですが、老人とサラリーマンの対話が小説の形式で書かれており読みやすかったです。また、小説形式のためビジネス書特有の退屈さのようなものをあまり感じることなく読み進めることができました。一冊読むのに1時間と少しくらいしかかからなかったので、少しだけ時間に余裕のある人にもおすすめです。

 

この本を通じて大切だと感じたのは、思考と行動の順序です。これまでは考えてから行動するということが大切だと思っていました。その行動をとることによって何が起こるのかをある程度考えてから行動することが正しいと思っていましたし、またそのように教えられてきたように思います。

 

しかし、考えすぎることによる害もたしかに存在します。私が直近でした後悔としてはとある草コインを買おうか買うまいか迷っている間に、価値が約2倍になっていたということがあります。投資とビジネスでは少し違う部分もあるでしょうが、失敗してから学べばよいという心づもりでいたならば、引っ越し資金くらいはたまっていたことでしょう。

 

また、行動した後にその行動から何を得るかということも大切であると思いました。本書では「失敗ではない出来ないことが分かったのだ」というエジソン理論が随所に出てきます。

これについては結局スパンの問題だと思います。長期的にみて成功に結び付くような失敗というのはもちろんあると思いますし、そのような失敗は失敗ではなくなるでしょう。しかし、長期的にみて(究極的には自分が死ぬまで)失敗だったものは、やはり失敗なのかなと思います。もちろん例外を挙げることは簡単で、死んでから世界的な画家となったゴッホなどは当てはまらないでしょう。とはいえ、大概の人間は生きているうちにいわゆる成功を成し遂げたいと思うのではないでしょうか。

 

これからは、考える時間を控えめにして行動に移すことと、失敗を失敗にしないために振り返る時間を増やすことを心掛けたいと思います。

 

では

朝6時半に起床するということについて

 「一年の計は元旦にあり」この言葉を最初に聞いたのは小学生の頃でした。

 

当時からひねくれていた私は、元旦も今日と変わらないただの1日ではないかと思った記憶があります。元旦だけ特別扱いしてずるいとでも思ったのでしょうね。反対に元旦の立場で考えると、1年の責任を押し付けられるのは重すぎてかわいそうです。

また、1年の計画や方針を元旦に決めるなら、昨年のうちに決めておくべきで、新年が始まってから決めるのは、ピッチャーが振りかぶってからどの球を狙うか決めるようなものだと思っていました。これに関しては元旦はほとんどの業種が休みであり、年は変わったが時間的には余裕があり実質的な新年は元旦より後に来る事、年末は大掃除やお礼参りなどで忙しい事が理由なのだと納得しています。

今でも疑問なのはそもそも年が1つ進むことの何がめでたいのかという問題です。新年を死なずに迎えられたからめでたいのでしょうか。

 

このように日本古来からの風習や伝統に対しては疑問を抱きがちな私ですが、1月1日は初詣に行きました。長蛇の列に並んでいる間、今年の目標をぼんやりと考えてみたので、目標を書きたいと思います。

 

 

 

朝6時半に起きる

 

これにつきます。大学生である以上、授業の有無で起床時間が変わってしまうのは仕方のない事だとこれまで思ってきました。バイト先のパートのおばちゃんに聞いても、「うちの娘も起きる時間バラバラ」と言われなんとなく安心していました。事実、ほとんどの大学生は起床時間が一定ではないと思います。

 

しかし、本当にそれでよいのでしょうか。10時半くらいに起き、朝食か昼食かわからないお茶漬けを食べ、バイトがあればバイトに行き、そうでないならゴロゴロする。このような怠惰な生活を送っていては魂が腐っていくような感じがします。実際、昨夜3時くらいまで漫画を読み、朝の11時に起きた今日の私は、もう13時だというのに何となく頭がぼーっとする感じが拭えません。今日はバイトがあるのでまだましですが、バイトがなかったら確実に二度寝をしていたことでしょう。

 

先輩方にこの話をすると、「社会人になったら生活は劇的に改善する。朝起きられなかった無数の大学生たちが遅刻もせず週5回定時前に出勤できるようになる」と言われます。しかし私は大学院に進学する身であり、一般的な大卒社会人よりも2年長く起床時間の不安定な環境に身を置くことになります。通常4年のところ6年も不安定な起床時間の中に漬け込まれるわけです。6年というと小学校入学から卒業までと同じです。小学校1年生から6年生まで乱れていた起床時間が、中学生になった途端に改善するとはどうしても思えないのです。

 

仮にこのままの生活を継続していき、将来社会人になったとして、上記のような突然変異が起こらなかった場合、悲惨なことになるでしょう。会社には毎日遅刻し、昼になっても頭は働かず、生産性も上がらないためクビになるのは自明の理であると思われます。ですので、学生であるうちになんとしても起床時間を一定に保つ習慣をつける必要があります。

 

2020年1月11日、元旦ではありませんが、薄目で見れば元旦にも見えるこの日に、私は決意します。

 

ここまで書いて、自分のスマホのアラームを6時半に設定しようとしたところ、既に6時半に設定されていました。驚愕の事実です。しかもアラームで起きた記憶がここ数週間ないので、無意識のうちにアラームをとめていたということになります。恐るべし無意識の力。

 

 

 

 

 

やむを得ない?カルロス・ゴーン氏の逃亡出国

昨年の年末、カルロス・ゴーン氏が国外に逃亡したというニュースを目にしました。(もう昨年なんですね) 保釈中とはいえ、裁判の決着がついていないうちに、国外に逃亡するということができるのかと素直に驚きました。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-02/Q3H7TQDWRGH901

(2020/1/3閲覧)

 

この件について論点は色々あると思いますが、今回は司法への信頼という点からブログを書きたいと思います。(今回の問題の根本は出国審査や保安検査の緩さだと思いますが、なにも書けないので強引にテーマを決めました笑)

 

そもそも本当に無実ならばそれを日本の裁判において主張、立証するべきではないかとまず思いましたが、これは正論であっても理想論です。実際の裁判では費用も時間も費やして、ようやくそこで判断が下されます。しかもその判断も永久不変のものではありません。裁判というものは結局、裁判官の判断によって正しいか否かが決まるわけで、一審と控訴審で判断が変わることはそれほど珍しい事ではありません。このような状況においては妥当な判断を期待するより、いっそ国外に逃げてしまおうという気持ちもわからないわけではありません。

 

誤解のないように書いておくと、私は日本の司法を全く信頼していないわけではありません。たしかに、大学に入って法学をかじるまでは、法律の要件などは屁理屈で捻じ曲げることができるのではないかと思っていました。例えば、映画館で「違法と知りながらダウンロードした場合」という要件は、頭の中をのぞかないとわからず裁判で知らないといえば知らないことになるのだと思っていました。(おそらくこのイメージは弁護士ドラマ等によって作られたものだと思います笑)

しかし、曲がりなりにも大学で4年間学ぶにつれ、裁判における要件の判断では映画館のチケットがあれば知っていたと推測できるだろうと考えられるようになりました。

 

日本の裁判は基本的に妥当な判断を下していると思います。学部で学んだ判例の中で裁判所の判決が明らかに不当だと思ったのは1つの事件しかありません。

 

ただ、問題が全くないかというとそういうわけではなく、取り調べの可視化義務付けが全体の2,3%しかないことや冤罪など様々な問題があると思います。https://www.nippon.com/ja/series/c054/  (2020/1/3閲覧)

 

このような現状を踏まえると、日本は安全な法治国家であり日本の裁判は公正な判断を常に下していると信頼しきるのも問題だと思います。

完全に信頼できるシステムの構築なんてものは、それこそ理想論だと思いますが、国民に信頼されるような制度の構築に向けての取組みは継続してもらいたいなと思います。

 

 

眼鏡屋の店員との会話するが苦手で、結局ネット注文したリビングにて

公共政策大学院 面接対策

こんにちは川本です。

今回は公共政策大学院の面接についてです。私が院試を受けるにあたって最も情報が足りなくて苦労した部分は研究計画書ですが、2番目に苦労した部分は面接です。とはいえ院進学を決める前に、公務員試験の面接は2回ほど経験していたのでその部分は有利かと思ったりしましたが、公務員のうち片方は落ちていますし、官庁訪問再チャレンジ勢やずっと公共政策志望の人達と比較すると自分の面接スキルは低いものであったと思います。ですので今回は面接についてどのような準備をして、実際どうだったかということについて書いていきたいと思います。

 

準備

準備としては研究計画書の充実と民間就活を行いました。

 

研究計画書は自分で書き上げたものを日を空けて自分で見返し、疑問点や質問したいと思ったところについてどう答えるかを整理しておきました。また友達に見てもらい、友達からのフィードバックももらいました。また、研究の内容についてはどの時期にどのようなことを行うかということも一応決めておきました。(聞かれなかったですが)

また、先行研究については関連する論文を2本と専門書1冊ほど読み、要点をワードでまとめ暗記し、専門知識的なことを聞かれても答えられるように準備しました。

 

民間の就活ではとにかく面接の機会を確保しようと思い、少しでも興味があり、日程的に申し込めるならエントリーしていました。(正直、内定をもらっても入社しないであろう企業にもESを提出してました)

とはいえそもそも夏採用をやっている企業が少ないことに加え、そこまで練っていないESを出していたため実際に面接にたどり着いたのは5社でした。

一次面接で落とされることはなく、二次面接で落とされたのが2社、最終面接を辞退したのが1社で、2社からは内々定を頂くことができました。辞退した企業は選考が長引き最終面接の日が院試の後だったことと、それまでに内定を頂いた企業の方が志望度が高かったため辞退しました。(面接の前日にメールで辞退しましたが定型文ではなさそうな返信があり無反応だろうなと思っていたので驚きました笑)このあたりのことはまたタイトルを分けて詳しく書こうと思います。

 

 

本番

※あくまで私の体験談です。

予定時間の20分前に最寄り駅に着き、時間的には少し余裕があると思っていたところ、駅から大学までのんびり歩いていたら10分が経過しており、焦りました。大学の校門から控室までは走って行ったので、控室の中で汗を拭っていた記憶があります笑

予定時間になった瞬間に係の人に呼ばれ、面接会場(教室)に案内されました。扉を二回ノックして部屋に入ると、二人の面接官の方がいました。

面接は面接官の方が質問をして、私がそれに答えていくという一般的な形式で進んでいきました。前半は研究計画書に沿って質問されました。質問の途中で、私がやりたい研究として書いていた事柄について他分野と絡めた質問がされ、他分野との関連性についてまでは事前に考えていなかったので、わかりませんと答えました。その場で考えて何とか答えようかとも思いましたが、全く見当違いなことを言ってしまう可能性を考え、素直に答えました。一通り計画書のに関する質問が終わった後、自己PRが求められ少し驚きましたが、民間就活の経験から自分でも驚くくらい流暢に言葉が出てきました。自然すぎて逆に不自然だったかもしれないです笑 自己PRの後、希望する進路についての質問がいくつかありました。公共政策大学院では公務員を志望する人が多いこともあってか公務員以外の進路も考えているか が見られていたような感じがします。

時間は約20分くらいでした。

 

 

振り返り

結論としては、準備できることはすべて準備するべきだと思います。具体的に何をやるのかというと、研究計画書に関する想定問答集づくりと面接の対策をしておくべきだと思います。

研究計画書は面接の中で必ず触れられる重要な書類だと思いますし、志望動機やなぜ院進という選択肢を選ぶのかという基本的な質問に答えられなくては学歴ロンダorモラトリアムの延長で院試を受けていると思われてもやむを得ないと思います。

面接対策についてですが、思考の瞬発力を鍛えておくのが良いと思います。私も研究計画書に関することは完璧に答えられると思っていたのですが、専門分野に関する質問で、まさか他分野と絡められるとは思わなかったですし、予想外の質問に対してのアドリブを利かせられるようにしておいた方が良いと思います。

民間企業の面接では嘘をつく場面が何度かありましたが、院試の面接であれば嘘を浮かなくても良いと思います。というより、嘘をついた方が高評価になるだろうという質問に出会いませんでした。 

最後に反省点ですが、日記を読み返していたら、返答が長くなりすぎる場面が一回あったと書かれていたので、質問に対しては簡潔に答えるのが良いと思います。

体感としては院試の面接は民間の面接よりはるかに和やかでした。目的が異なるため、両者を単純に比較するのはあまり意味のないことなのかもしれません。ただ聞かれたことに対して的外れな答えを繰り返すなどをしなければ普通に合格するように感じました。

しっかりと準備すれば大丈夫です!頑張ってください!

 

では

(初めて行ったためか少し恥ずかしさを感じているカフェの中より)

 

〈参考〉実際に提出した研究計画書(公共政策大学院)

※以下、実際に書いた研究計画書です。個人が特定されそうな情報は伏せておりますのでご了承ください。

 

 

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私の入学後のテーマは法政策に習熟することと国際的な視点の獲得である。

法政策に関する能力を身につけるにあたり、特に政策分析について深く学びたいと考えている。政策分析の手法について学び、学んだことを実務において活用できるまで習熟度を高めていきたい。政策分析を行うにあたっては、特に法律学に関係する政策分析について学びたいと考えている。もっとも、法律学だけでなく、政策分析を行うに際しては経済学、行動経済学政治学など様々な知見が問題に応じて要求されるため、それらの分野についての知見もできる限り深めていきたい。

また、入学後は法政策について学ぶだけでなく、国際的な枠組みにおいて物事を考えられるようになりたい。現在の私は国際という観点から考える能力に乏しく、その原因はこれまで海外に目を向けることがほとんどなかったことにあると考えている。これまで海外旅行を一度したことがあるが、それ以外に海外へ行ったことはなく、自ら積極的に海外と関わろうともしてこなかった。以前から国際関係が大切であるという漠然とした認識は持っていたものの、その重要性を軽視していた。しかし、就職活動を通じて行政官の方から実務における国際的な視点の重要性を伺うにつれて、自身の考えを改めるに至った。

(授業科目名)においては、行政上のXについてY事件を題材とした研究を行いたい。そのように思ったきっかけは大学3年生の時ゼミにある。ゼミにおいて私はY事件についての発表を担当した。発表では事件の概要や判例に対する学説の評価を説明し、最高裁判所の判決について各班に分かれて検討を行った。その結果、すべての班が判決に反対であった。私も判決に反対の立場であったため妥当な結論であると感じたが、ゼミにおいて全会一致で反対の評価が下されるような事案であるのに、なぜ最高裁判所はそのような判決を下したのかという疑問は解決されないままであった。そして、この疑問についてより深く、また多角的に検討したいと考えるようになった。

具体的な手法として法体系、法解釈、法政策の面から検討することを考えている。

現在の法体系においてはY事件のような事案が発生した場合、…このような現状は問題であると考えている。この問題を解決するための手段の一つとして、Z法そのものを改正することが考えられる。法体系に関する検討を行うにあたっては諸外国がどのような法律に基づいて行政上のXを行っているのかについて調べ、それが日本においても有効に機能しうるものかについて考察するつもりである。

また、その他の手段として現状の法体系においてもY事件のような事案が発生した場合にXを可能とするような法解釈を行うことが考えられる。この場合には、これまでの関連判例や学説を整理し、どのような法理論に基づいてXを図るのが適切であるかについて検討することを予定している。

さらにY事件で問題となった条例そのものについて、…などの授業を履修することによって得た知見を活用し、政策分析の観点からどのような条例を制定することが効果的であったかについての研究を行いたいと考えている。

 

 

(2020/11/30追記)

研究計画書の書き方を含む公共政策についてや官公庁の就活についてのご相談がある方はchahantakana1410@gmail.comまでメールしてください。就活が終わり時間的に割と余裕があるので、可能な限り返信します。 

公共政策大学院 研究計画書の書き方

はじめに

 公共政策大学院を受験予定の方で研究計画書をどう書けばよいか迷っている方は大勢いるでしょう。私もその一人でした。出願する院が決まって入試要項を確認した時に「研究計画書」の文字を見た時のなんとも微妙な気持ちは今でも覚えています。そもそもメインで研究がしたいなら通常の研究科を受けるべきでは?と思ったり、先行研究や参考文献を載せなければならないのかといった疑問がわいたりして困惑していました。 

 インターネットで検索すると東大のものはある程度検索に引っかかりましたが、他の大学となるとほとんど見つかりませんでした。研究計画書の添削を受けるためだけに大学院予備校に通うことも検討しましたが研究計画書のためにそこまでするのかと思い、やめました。(嘘です、お金がもったいなかったからです)さらに、ゼミの先生に相談しようにも長期出張で海外に行ってしまっているという八方塞がりの状態でした。結局、本を買ったり、ブログを読んだりして何とか書きました。

 

 

研究計画書とは?

 研究計画書とは文字通り研究計画について書かれた書類です。研究とはなにか、計画とはなにかということまで踏み込んで書くと文字数が大幅に増えてしまう(わりに特に有益でもない)ので省略しますが、そもそも公共政策大学院では研究を行うのかということについては書こうと思います。

 公共政策大学院は、他の研究科と比較して研究に対する比重が軽いように思います。一般的な文系大学院(法学研究科や経済学研究科など)は研究が目的であるのに対し、うろ覚えで恐縮ですが、公共政策大学院は高度な職業人の養成が目的であったと思うので、研究はその目的に資する限度で行われるものと思います。ですので、研究したい事が明確に決まっており、研究計画書がすらすら書けるという場合はそもそも公共政策を受ける意味があまりないのでは?と思っていました。

 しかし、カリキュラムを調べてみると、どの公共政策大学院でも研究やリサーチペーパーのような授業が必修で設けられていました。そこでは実質的に他の研究科とあまり変わらないような研究活動を行うことが求められるようです。ですので入学後、この授業に参加する際にどのようなテーマを題材として研究を行うかや、実現不可能でないかなどをあらかじめ把握しておくことは意味がない事はないと思うようになりました。

 そうはいっても、研究科と比べるとやはり研究色は薄いように思われますし、修論という形での論文が卒業要件として課されていないことを考えると研究がメインとはいえないでしょう。

 余談ですが、この研究計画書は東大や京大の公共政策大学院では学習計画書とされているらしく、私もそちらの呼称の方が適切であると思います。

 

書くときのポイント

 書くときに私が注意した点を箇条書きでまとめておこうと思います。

・自分の興味のあるテーマにする

・実現が可能なものにする

・先行研究で同じ内容の研究がないか調べる

・大学院の授業と関連させる

・学部での学習と関連させる

・面接で聞かれても困らないことしか書かない

 

くらいですかね。また、思い出したら更新します。

 

 

実際に書いた計画書も載せようと思ったのですが、長くなりすぎるので別のタイトルで投稿します。

 

 

では

 

 

 

※こちらに載せました

https://takenokoyaketa.hatenablog.com/entry/2020/01/01/214840

 

2020/11/30追記

研究計画書の書き方を含む公共政策についてや官公庁の就活についてのご相談がある方はchahantakana1410@gmail.comまでメールしてください。就活が終わり時間的に割と余裕があるので、可能な限り返信します。 

自己紹介

 あけましておめでとうございます。川本と申します。最初の記事ということで簡単に自己紹介をさせていただきます。

 

 現在(2020年1月)は早慶の法学部4年で、来年度から某国立大学院の専門職大学院(公共政策)に進学する予定です。

 

 当初は学部を卒業した後、すぐに就職する予定でした。就活時は公務員を中心に就活を行い、第一志望は面接で落ちたものの、第二志望の役所から内々定を頂きました。その後、紆余曲折を経て大学院進学を決意し、民間就活(夏採用)と並行しながら勉強し、無事に合格することができました。

 

 このブログでは就活や大学院生活などについて思うことを言語化し、記録しておくことで後から振り返るという目的で始めました。写真のアルバムを見返すときのような気持ちで10年後にこの文を読めていれば、と思います。

 また、自分が大学院入試の時に、文系院に進学する人の情報が少なく、とても苦労した経験から、同じく公共政策大学院への進学を希望される方への情報提供ができればよいなという気持ちもあります。ですので、なにか相談のある方や内容について疑問のある方はchahantakana1410@gmail.comまでメールを送っていただけると幸いです。

 

いつまで続くかわかりませんが、頑張って書こうと思います。よろしくお願いします!